「接客は、大体のクラスの人にやってもらいたいなって思ってますっ。厨房とも交代式で!」



光の速さで前言撤回。



やりました、茉優は。



クラス全員を巻き込んで接客にするというアイデア。



そうだよね、そしたら平等だよねって…、これは権力の横暴?



そこまでして私接客に回る?誰得?




「まあ、何か意見があれば言ってもらえれば嬉しいですっ。」




その時、一瞬、茉優と目が合って、悪戯っ子のように大きな目を細められた。




…か、確信犯……。




茉優の企みなど知らないみんなは特に突っ込むところもないらしく、「ないでーす」なんて呑気にいう。



この空気の中、私が文句を言うなんて不可能に近すぎるって茉優もわかってるのに…!!



「あはは…、私も…ないでーす…。」



力なく呟いた私に、満足そうに頷く茉優。



もうう…、誰か私に、拒否権をください!!