「なんで星玲奈がプリンセスにふさわしくないの?」
その顔のまま紡いだ久遠くんの言葉に思わず耳を疑う。
横目で見える真音は口に手を当てて何やら今にも叫びそうだし。
なんでって、意味の由来じゃなくて私がなんで似合わないかって話…?
「プリンセスって可愛くなくちゃ…。王子様にふさわしいくらい。」
「…だから星玲奈は可愛いって言ってるでしょ。」
「ヒャ……っ!!!」
叫んだ。横で真音が。口を抑えてだけど一瞬溢れ出てた。
いや私だって叫びたい!久遠くんっていつも恥ずかしげなくこういうこと言う!
勘違いする!やめて!
「だから、そういうのは違う子に言うべきだって…!本当にプリンセスが似合う子に。」
「例えば、誰?」
その質問に、すぐ思い浮かんだのはやっぱりたった1人だった。
私の隣でずっとプリンセスだった女の子。
「茉優………とか。」
その言葉に今度は真音が息を吸い込んだのが聞こえた。

