チラッと真音を見たら、あからさまに目を逸らされた。
確信犯…!!
「まあまあ、良かったじゃん星玲奈!だって学年1位に英語教えてもらえる機会なんてないよ!?」
「そうだけど………、逆に久遠くんはいいの?貴重なテスト前の時間…。」
「別に。テスト前だからって、特に気張って勉強とかしないから。」
うわあああ…、学年1位の余裕ですか…!
あまりの飄々とした感じに、虚しくもなるけど今の私にとっては完全に救世主。
「お願い…、してもいい?」
「…任せて。」
ニッコリと微笑んだ久遠くんに、また心臓が高鳴った。
後ろでニヤニヤしてる真音にだけは、ぜっったいにバレたくないけど。

