「それにしても、もう学園祭終わっちゃったんだな〜…。」
「どうしたの、感傷気味?」
「うん、だってもう残ってるイベントなんて3月の球技大会くらいでしょ?もうそれだけしか一緒のクラスじゃないんだな〜って。」
茉優の言葉に、私も真音も確かに、と納得する。
11月の大イベント学園祭が終わっちゃったしね。
そう考えると、ちょっと寂しいかも。
「まあ、でもその前に定期テストだよね。」
「うへ、星玲奈その名前出さないでよ。せっかくのお肉がまずくなる。」
「あ、ごめんごめん。」
ベーっと舌を出して嫌そうな顔をした真音に謝ったのに、「気持ちがこもってない!」って怒られた。
「星玲奈も茉優ちゃんも成績がいいからいいんだよ!私、今回本当にやばいんだから…!」
「いや、私は…。そりゃ茉優は頭いいけど…。」
「何言ってるの、国語だって茉優は星玲奈よりもいい点とったことないのに〜。」
実際に茉優は要領がいい上に努力家だから、この見た目に加えて成績もいい。
茉優はそう言うけど、得意な国語でなんとかギリギリ保ってるだけ。
私なりに頑張ってはいるんだけど、それ以外で茉優を上回ったことがない。

