「にしても、あのプリンスといつの間にそんなに仲良くなったの！？」



「いや、仲良くって…！」



「もしかして、もう付き合ってる感じ！？」



「それはない！」




私のきっぱりとした断定に超つまらなそうな顔を浮かべられた。



そんな顔されても、恐れ多すぎるからね…！





「なーんだ、じゃあ久遠真尋の片想いってこと？」



「いや、なんでそうなるの…、そういうんじゃないって…！」




私が否定すればするほど、どんどん不満げな顔をしてくる。




ええ…、私が悪い感じ？これ…。






「だって、久遠真尋が手を繋いで逃げたって聞いたんだけど？」




うわあああああああ！恥ずかしすぎる！むり！



周りがザワザワしてて、全く私達のことを気にしてないのが唯一の救いだけど！





そんなにサラッと言わないでいただきたい…！改めて客観的に言われると超恥ずかしいから…！