「ん〜…、でも茉優、難波くんもシフト外なのに入ってくれたから、こればっかりはね…。」
「でも、茉優がお願いしたわけじゃないんだよ?シフト通りのはずだったのに!」
「まあ、確かにね…。でも、実際に難波くん来てくれたから、特典の待機列は緩和されたじゃん?」
「そうだけど…。」
長いまつ毛が伏せがちになってきて、しゅんっとしてくる。
「今からお昼の時間帯になるし、余計に混むだろうから、みんな茉優に入ってほしいんだよ。」
「…星玲奈は、茉優と回りたくないの?」
「いや、そりゃあ茉優と回りたいけど…、でもみんな茉優のこと必要としてるから。ね?」
真音は今からシフトだし、他の仲良い子とも約束してなかったから、どこにいるかもわからないし…。
正直茉優がいなかったら、1人で回ることになるから私も乗り気じゃないけど…。
でもやっぱり、必要とされているなら出るべきだよね。

