「よし、じゃあメイクするよ〜!」



「えっ、メイクするの?」



「当たり前じゃん!このまんまでも十分いけるけど、やっぱり学園祭だしね?今日くらいハメ外したくない?」



ポニーテールを揺らして私の顔を覗き込む真音は、自信満々の顔。



まあ、そう言われて浮かれきっている私が断らないわけ…、ないよね!




「じゃあ…、やろうかな。」



「よしきた!藤田ちゃん、よろしくね!」



「任せろぴーや!」




私の言葉に、ガッツポーズした真音に回されたのは同じ空き教室内にいた藤田ちゃんのところ。




藤田ちゃんはかなりのハイテンションガールで、毎日、巻き髪とキラキラメイクが眩しいおしゃれ女子なのだ。




誘導されるがまま、コスメがばら撒いてある机のところへ座る。




普段はあんまり関わる機会ないけど、こうやってメイクしてもらえるなんて新鮮。



これも、学園祭の醍醐味だよね。