図書室の魔女

次の日も僕は彼女に会った。
図書委員になった僕は黙々と仕事を片づけていた。
「あなたも図書委員?」
と声をかけられた。
「そうだよ。」
と僕は笑って答えた。
「よろしくね、魔女さん。」
「魔女?」
彼女は怪訝そうな顔をする。
「だって魔女っぽいから」
あんなに本を読む姿で図書室を支配している人なんて見たことがない。
「図書室が似合うってことかな?」
それはそれで嬉しいと笑う彼女。笑顔も素敵だなと思った。
「あなたをなんて呼べばいいかな?」
そうだね、じゃあ、
「弟子って呼んで」
彼女はふわっと笑った。
「よろしく、弟子さん。」
優しい春風が僕たちの間を通り抜けた気がした。