〇〇 Side

“キャァァァァァァァ!”

また聞こえる同級生の女子の歓声。
来たのかよ…あいつら…。

私の学校には、通称“BTS”と言うイケメングループがある。
私の学年には死ぬほど人気でアイツらが登校すれば周りに女子がつきまとうほど。
けれど私はアイツらが好きじゃない。気持ち悪い。勝手に気取りやがって。
下手な自撮りをTwitterに載せているのを私は知っている。
馬鹿みたいだな、本当に。

〇〇「怠…」
JK「君、退いてくんない?」
〇〇「…は?何でですか?」
JK「おいおい、皆今聞いた?」
“ひどーい!〇〇ちゃん退いてよ!”
〇〇「うるっせぇ」
“きゃ…私こわぁいっ!”

気持ち悪…。

そう思い、弁当を食べるために屋上へ行く。
多分あっちにはジミン君が居るはずだ。
あのグループの中で唯一仲いいのはジミンくんだけ。正直仲良くしようとも思わない。
めんどくさいもん。


重い扉を開けて屋上へ入る。


JM「あ!○○ちゃん!」
〇〇「オッパごめん、待たせたね」
JM「んーん大丈夫だよ」
〇〇「ありがとう」

ほらね?優しいでしょ?

私の自慢の幼なじみ。
もう本当に大好きジミンくん。

そう思いながら弁当を食べている時にあいつらは現れた。