私、島田ゆき。”普通の女子”中学生。平凡すぎてつまらない毎日だった。────でも、今思えばこのほうが良かったのかもしれない……。

いってきまーす 私はそう言った。
バタン。いつものドアが閉まる音がする。
もうすぐ定期テストだから勉強しないとなぁ… そうぼやきながらいつもの通学路を歩いていた。

「ムーリン、あの子だよね…?」 「そうだよ」 空の上で女がなにかと話している。それからその女は指から雫を出し、地上に落とした。

もうすぐ学校につく。今日も授業中寝ないようにしないと…。そうおもった直後、頭の上になにか冷たい水のようなものが落ちてきた!!
パァァーという音がした。