「あーお腹いっぱい。おばさんありがとう、本当に美味しかった!」

「フフフ、よかった。真央も本当に大きくなったわねぇ。」

「ほんと胃袋は大きくなったよなー。」

「青兄ひどい!もうこれ、もーらいっ」

そう言って真央は青のお皿にあるケーキを食べる。

「なっ!?コラ食うな!」

青は真央のほっぺたを引っ張る。

「いひゃいって!!」

「コラコラ2人とも!お父さんも何か言ってちょうだいよ。」

「ハッハッハ!真央と青は小さい頃から本当に仲がいいな。」

「あ〜ほっぺ痛い…。もう、こんなことするから青兄はいつまで経っても恋人が出来ないんだよ。」

「それは真央もだろ?いつまでも食い気ばかりすげーから……イテッ!」

じゃれあう真央と青。


それを笑って見守る青の父と母。


本当の両親とは、年に数回しか会えないが、真央は毎日幸せだった。

だから、こんな風に幸せがいつまでも続くと思っていた。



あの少年と出会うまでは。