冷たい君の不器用な仮面







「そうだよ、ユウ。私は体を売る仕事をしてるの。だから、いつも夜の街に行ってた」








私の口から発された言葉に、レイは瞳を揺らがせる。








動揺しているのだろう。






……だって私は、まだ高校生だもん。








「今まで黙っててごめんなさい。でもユウたちに嫌われたくなかったの……」








私はまた足元に視線を落とし、うつむく。








ユウは、私の言葉に何も返事を返さない。







……引いてるのかな…気持ち悪いって思ってるのかな……









そう思うと、悲しくなってぐっと拳を握りしめた。









もうこのバーにも顔を出しにくくなるな…








ユウやレイから向けられる視線に、きっと私は耐えられない。








気持ち悪いものを見るような目で私を見下す2人。






拒絶するような態度。









想像しただけで苦しくて、泣きそうになる。










……ああ、本当に聞かれたくなかったな…









もう……今までの関係ではなくなってしまうんだ……