「俺の店で働かないか?」
「……え……?」
マスターの思いもよらない提案に、私は目を大きく見開く。
「……えっ…と働くって、あのバーでですか?」
私は涙も引っ込み、目をまん丸にしてマスターを見た。
「そうだよ。学校から帰った後、直行でバーに来てバイトする。バイト代だってちゃんと払うよ」
「……いや、でも迷惑じゃーー……」
「むしろ助かるよ。人手が足りなくてね、ちょうど困ってたんだ」
マスターは戸惑う私をなだめ、悪くない提案だと思うんだけど、と顔を覗き込んでくる。
……えええええええ
……いいの……だろうか……

