「待て!おい、止まるんだ!!!」
私はハッとして、警官の叫び声の方に目を向ける。
その瞬間、私の体からサーッと血の気が引いていく。
ーーー車が一台だけ、警官の間をすり抜けて、逃走していた。
私は慌てて周りももう一度見渡す。
ユウと、マスターと、警官たち…………
……やっぱり……レイがいない!!!
……その瞬間、嫌な考えが頭によぎる
ーーー……レイは……あの車の中にいるかもしれない……
私は途端にガバッと立ち上がり、その一台の車に向かって走り出した。
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