私は家に帰って、血がついた服をゴミ箱に捨てる。



真っ白な服を着てたから、手洗いしても取れないと思うし。




私は部屋着に着替えると、ソファーに座ってテレビをつけた。





テレビの無機質なニュース音が、リビングに鳴り響く。




今日は偶然お母さんに帰りが遅かった。



それに対しては、すごラッキーだと思う。



だって、こんな血だらけな姿を見られたら、追い出されちゃうと思うから。





それだけは、どうしても避けたい。





せめて、

せめて高校を卒業するまでは。





それまでは、どんなことをされても
どんなことを言われても、耐えるって決めたから。







私は時計をちらっと確認して、テレビをポチッと消した。