冷たい君の不器用な仮面





***





「よーしっ!弁当完成!」




私は色とりどりに詰めた具を眺め、満足げに頷く。





自分で言うのもなんだけどさ⋯⋯おいしそう。とても。




カップに入った野菜炒めと、かわいいつまようじに刺したハムときゅうり。

加えて、太陽の好きな唐揚げとハンバーグを贅沢につめた。




じゅるり。
どうしよう、私が食べたい⋯⋯




いや、ダメだダメだ!





わたしは自分の欲望を断ち切るため、パコッと弁当のフタをしめて、袋にいれた。





これ忘れたら、太陽今日の昼ごはん抜きになっちゃうからね。
忘れないようにしなきゃ!






わたしは念には念を入れて、バックの中に先につめておくことにした。





バックを手にとり、弁当箱を入れようとしたその時、





ブルルル⋯⋯






ん?






何かの振動音がした。
スマホかな?






私はスマホを手にとり、画面を開く。





⋯⋯あれ?なにもきてない





その瞬間、わたしはハッとして勢いよくカーテンを開けた。





するとそこには






「おーい涼那ちゃん!遅刻するよ!乗って乗ってー」






⋯⋯だろうなとは思いましたよ。