……キーンコーンカーンコーン





__ズダダダダ……




ズサーーっ





「……はあ!……っづがれだ」




私は昼休みになった瞬間、太陽と一緒に教室を飛び出して、中庭に向かってダッシュした。





……そしてたどり着いたのは、私と太陽だけが知っている、あの秘密の池。




中庭のずっと奥にある、大自然の中に居るような癒されるこの場所に、今とてつもなく来たい気分だったんだ。




……それにここなら太陽と私しか入ってこないから、誰にも見つからないはず。






私は緊張感が急に途切れて、はあぁっと大きなため息をついた。





「……ていうか、太陽も来ないで欲しかったんだけど…」





「はあ?!ここまでお前を守った奴にそんなこと言うか!」






「………だって…1人になりたいんだもん」






そう。太陽は教室に入ったあの後、あっという間に囲まれた私を引っ張り出して、この昼休みまでずっと守ってくれてたんだ。





…休み時間になるたび話しかけてくれたり、





周りが入りにくい雰囲気を作ってくれたり、





話しかけてくる人の気を逸らしてくれたり……





……とりあえず、凄く凄く助かった。






…けど!





……けれどもね!
こんなに人に注目されて、息苦しい午前中をすごしたらさ!





1人になりたくなる気持ちも分かるでしょ?