「……ねぇ?そろそろ答えてくれないと、僕…怒っちゃうよ…?」
「__っ、!」
また男の顔が迫ってくる。
__っこの男……!
私のトラウマを知ってるのか知らないのか分からないけど、こうやって嫌がらせをして私に情報を吐かせようとしてる!
なんて汚い手。
人の弱みに漬け込んで自分たちのために追い詰めるだなんて、最低すぎる。
……腹が立つ
気持ち悪さよりも、体の奥底からフツフツの湧き上がる怒りの感情。
それはこの男の行動だけじゃなく、私が今置かれている状況にも向けられていて。
知らない情報を吐け吐け言われて?
私が姫やらなんやら訳の分からないことを理由にこんな所に連れ去られて?
挙句のはてに、無理やりキスされる寸前?
__楽しむようにジリジリと口元を近づけてくる男。
……どこまで人を見くびってれば気が済むの?
___スっと頬に手を添えられる。
………ふざけんじゃないわよ
____唇と唇があと少しで触れる…
私は、そういう自分勝手ならやつらが大っっっ嫌いなんだ!!!!!
瞬間
ゴツンッッ
鈍い音が、あたりに響いた。

