冷たい君の不器用な仮面






「なぁに~さっきから超挙動不審だけど、大丈夫~?」








大丈夫なわけないでしょこのいちご頭。









「いいから離してってば!!!」







私はひたすら暴れて男の手の中で抵抗する。







でもそんな抵抗も虚しく、私の動きは男を微動だにさせることが出来ていない。







……もう、限界近いんだけど……っ…









私はさっきよりも震えが大きくなってきた体に、怖くなって思わずギュッと目をつぶる。






その瞬間、あの光景がより強く頭にフラッシュバックしてきた








__そう、私にはトラウマがある







……辛い辛い、思い出したかもないトラウマ。







生まれた瞬間から、私はあの冷たい家にいた。







あの冷たい家は、私に愛情を一切くれなかっただけじゃないんだ。







……私を…………売っていたんだから