冷たい君の不器用な仮面





「じゃあ……バイバイ、レイ。今までありがとう」










私はしばらくの沈黙のあと、静かに切り出した。








レイは相変わらず何も言わない。








ただただ静かに、遠い外を眺めている。









私はそんなレイを最後にと、ジッと見つめた。








サラサラで漆黒の黒髪に、綺麗な顔のライン。骨ばった細い腕。









__今は見えないけど、長いまつ毛に縁どられた美しくも憂いのこもった瞳。









もう少しレイのこと知りたかったけど……









私は危険を呼び寄せてしまうから









レイがしてくれたことのお返しに、私は君から離れることにしたんだ。










大したお返しもできなくて、本当にごめんね








__でも、これくらいしか思いつかなかったの








だから、レイ










「元気でね」










こんな私をどうか許して__