冷たい君の不器用な仮面







私はレイのすぐそばまで行き、立ち止まった。







そしてこちらからでは顔が見えないレイをじっと見つめる。









__頑張れ、私。







最後くらいはちゃんと、はっきり話すんだ__





「レイ…あの、聞きたくないかもしれないけど…聞いて欲しいの」










声が、震えてる。









……緊張でどうにかなりそうだ。












「………いい?」








私は遠慮がちにレイを見た。









でもレイはなんの反応もせず、ただ黙って外を見続けている。








__こっち、向いて欲しいのに……










そんなレイに私はふぅっと小さく息を吐き、大きく吸った。









「前は勝手に怒って飛びだしちゃったりして、本当にごめんなさい!この前もあんなに迷惑かけたのに、ちょっと苛立ったからってあんな態度とって…本当に反省してるの。__ごめんなさい!!」










__レイは私の話を聞いているのか聞いていないのか、何も言葉を発しない。









そんなレイに心が折れそうになりながらも、グッと手に力を入れて気合を入れ直した。










「__これからはもうレイたちとも会わないようにするし、関わらないように頑張る」









その瞬間レイの背中が少しだけ揺れた。










「だから……だから、せめて最後だけは__仲直りしてからお別れしたいなって…思って……」










私はなぜだか出てきそうになる涙を必死に抑えながら、ゆっくりと口を開く。











「今まで迷惑かけたこと…全部、許してくれる………?」