冷たい君の不器用な仮面







___ガラガラ










私は緊張したおもつきで、スライド式のドアを開けた。








少し体が震えて、上手く喋れる自信がない。








…それでも、謝らなくちゃ。逃げずにきちんと。










「レイ?…私だよ」











今日は珍しく空いているカーテンを見て、病室に1歩足を踏み出す。











すると、カーテンの奥のベットに座っている人影がピクリと揺れた。









でも、こちらに振り返ろうとはしない。








…当たり前だ。傷つくだなんて、いくら何でも傲慢すぎる。









私は強ばった体を落ち着かせるように、ゆっくりとベットに歩み寄った。









コツコツ……







私の足音だけが病室に響く。









ああ、ダメだ。謝る言葉をちゃんと考えてきたっていうのに、緊張で何もかも飛んでしまった。









今からなんて言おう。




なんてレイに謝ろう。











頭が真っ白だ。








今更思い出すなんて無理だな。









__……だったら……








素直に、ただ謝るだけだよね