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「……ねえ太陽。なんでここに来たの?」
「んあ?だって今更戻ったってなあ。なんて言い訳すんだよ?」
「いや、だからってさ……おかしいでしょ?」
私は手に持ったアイスクリームを見ながら、太陽に呆れた視線を向けた。
__そう、今私たちは街のカフェにいた。
なんでかっていわれても、大した理由がないからなんとも言えないけど
……まあ、『あの状態で教室に戻れない』というのが太陽の1番の理由らしい。
……今行かない方が色々やばいと思うのは私だけ?
どうせ明日抜け出したことはバレるし、余計に気まずいじゃん
__まあ、もう今更戻れないんだけどさ……
クリーム色の壁にかけられた時計に目をやり、息をついた。
もう下校時間の10分前だ。
今更戻ったって先生の長ーいお説教が待ってるだけだ。
__もういっそのことこの状況を楽しんじゃおう!!
「よし!今日はたくさん食べよ!もちろん太陽の奢りだからね?」
「は?!なんでだよ!」
「なんでも何もない!ありがとーー」
「ちょっ、勝手に決めんなって!」
私はそんな太陽の声を無視して、パクリとチョコバニラアイスにかぶりつく。
んん!!美味しすぎる……!
カリッとしたチョコチップと甘すぎないバニラが……とてもない美味しさをかもし出してる!!
ついでに濃厚なチョコクリームがなかからとろけ出してきて…はあ、最高…
ああもう癒される……最近色々あったからな。疲れてたんだ
よし、太陽の奢りに甘えて今日はたっぷりやけ食いじゃーー!
「すいません!追加でいちごのショートケーキとキャラメルパフェお願いします!」
「?!頼みすぎだバカ!金が……」
「そーんなケチじゃないよね太陽?男だもんね。ね?」
「…お前……覚えとけよ!」
「わあーい」
3分もしないうちにキラキラしたケーキやパフェがテーブル一面に並び、私は目を輝かせた。
ちょっと容赦なさすぎたかな。すごいたくさん頼んじゃった
ま、今日くらいは気にせず食べたっていいよね!
「いっただっきまーす!」
私は満面の笑みでスプーンを手に持った。

