冷たい君の不器用な仮面






「……あとさ、涼那。俺がお前をここに連れてきたの、相談するためじゃねぇよ」








その瞬間、太陽が私の腕を離した。








………え、相談するためじゃないの?







じゃあ、何で?






私は不思議そうに太陽を見つめた。







「お前…さ。さっきの話からして、俺の気持ちに気づいたってことだよな?」








太陽が遠慮がちに私を見ながら口を開く。






そんな太陽の頬はほんのりと赤く染まっていた。








………ん?太陽の気持ち?







私は心の中で首を傾げた。






太陽が私を家族のように思い、愛してくれている事に気がついたことに、何かあるのだろうか。









「気持ちって……えっと…?」







私は話が通じず、苦笑いを浮かべながら太陽をもう一度見直す。








……これ、わかんないって言ったらバカにされるやつ?







いやでも、ホントになんの事言ってるのか分かんないし。







太陽はそんな私の様子をみて、絶句したようにぽかんとしながら口を開いた。









「……え、や……お前がスーパーウルトラ鈍感だってことは知ってたけど……嘘だろ…?まさか、気づいてない……?」









「ちょっ、何スーパーウルトラ鈍感って」







「そのまんまの意味だよ!はっ、お前、そこまで具体的な語句を瀬戸に教えて貰っといてまだわかんねーの?!」







「分かんないって何が?!何に気づけばいいの?」








「嘘だろ?!」








信じられないと言った目で私を見てくる太陽。








いや、なに?!太陽が私に、まるで家族のように愛をくれてたってことに気づいたじゃない!それじゃダメなの?!