冷たい君の不器用な仮面








「_ねえ太陽。もう無理して相談してくれようとしなくていいんだよ?」








私は前を歩く太陽の袖を、掴まれていない方の手で引っ張る。







私からしたら、もう私の悩み事は無くなって安心してるから、太陽が今無理に相談してくれなくても大丈夫だ。







でも、太陽はそれをさっきのお礼だけじゃ理解出来なかったみたい。







それならもう一度、きちんと説明するべきだよね。







「私、教室を飛び出したあと中庭の池に行ったの。そしたら瀬戸くんが私を追いかけて来てくれて、アドバイスをくれたんだ。」







「……瀬戸が?」







その言葉に太陽は立ち止まり、私の方を振り返る。






……あ、やっとこっち向いた。







「そう、私は大事なことを忘れてるって。それは太陽が私をちゃんと愛してくれてるってことだよって言ってくれたの」








「…なっ…アイツ……!」







太陽がまた顔を赤くする。








「だからね、太陽」






私は顔をしかめている太陽に、改めて向き直った。






そして、ゆっくりと息を吸い込む。







「__さっきは本当にごめんなさい!」







私はガバッと頭を下げた。







……もう、不安になったりなんかしないから。







だって、太陽は家族みたいに私を思ってくれてるんだもん。






それを疑う必要なんか、どこにもない。






私は太陽と幼馴染で、本当に幸せ者だよ__







………私が謝ると、太陽は笑ってクシャクシャっと私の頭を撫でた。







「もう気にすんな!俺だって、お前を傷つけたし。本当ごめん」







………ほら、こんなにも優しい







私が不安になって、その気持ちを太陽にぶつけたというのに。






嫌な顔ひとつせず、私を受け止めてくれる。






私は太陽がいなかったら、多分一人ぼっちになってたな…






太陽には感謝してもしきれないよ。