冷たい君の不器用な仮面








「__っ太陽!いる?!」







__ピシャンッ







私は勢いよく教室のドアを開け、中を見渡す。







中庭の池から全速力で走ってきたから、髪はグチャグチャだし息も切れてる。







そんな私をクラスのみんなは不思議そうに見た。






当たり前だ。こんな派手な登場をしてきたんだから。







でもそんなこと、今の私は一切気にならなかった。






「…?!いるけど」






当然太陽も、私の登場に驚いたように突っ伏していた体を起こした。






私はそんな太陽の近くにツカツカと近寄り、太陽と目を合わせる。








「な、なんだよ…?」






私の急な行動に、太陽は戸惑ったように目をそらした。









「あのね、太陽。」






私はそんな太陽の頬を手で押さえて、私の正面を向かせる。






…ちゃんと聞いてほしいの







さっき勝手に飛び出したばっかりでこんな事言うのも太陽からしたら意味わかんないだろうけど…








でも、さっき瀬戸くんが教えてくれたから。







太陽が私にずっとくれていたものの名前を。







だからね、今すぐにでもちゃんとお礼が言いたいんだ。









_クラス中のみんながそんな私たちを呆然と見つめている。








そんな中にも関わらず、私は人目を少しも気にせず口を開いた。







……というか、ここが教室であったことを私はこの時忘れてたんだ。









「今までずっと、私を愛してくれてありがとう!」









私は満面の笑みを太陽に向けた。