冷たい君の不器用な仮面







………太陽に好きな人、かぁ…







私はレイへのお土産をケーキ屋で選びながら、さっきの会話を思い出す。







いつの間に好きな人なんて出来てたんだろう。







なんだか、置いてきぼりにされた気分。







私、恋ってほんとよくわかんないからな……






流石に高3にもなって初恋もまだなんて、ヤバすぎるよね……











私はキラキラした美味しそうなケーキたちを前に、ため息をついた。











__……そう、生まれてこの方恋をしたことが無いんです






だって本当に分かんないんだもん!







そもそも、誰かを恋愛的に好きだって思う気もちが分からない。







一緒にいたらドキドキしたり、笑顔を見ると嬉しくなったりするんでしょ?








………そんな風になったこと、無いんだもん。しょうがないじゃん。









太陽だって男の子だし好きだけど、ドキドキしないし、どちらかと言うとお兄ちゃんのような存在だ。







恋愛対象としてお互いを見ていない。







それはお互いに分かった上で、仲良くしているのだ。








____じゃあ、恋愛対象としての好きって何?









…………わっかんない!!!







もういいや、私にはきっと一生分かんないことなんだ。







考えたって、答えは見つからない!もうやけ食いじゃー!!








私は目の前のケーキを大量に買い、その足でレイの病院へと向かった。