「じゃあ、また明日!」
私は家に着くと、太陽に手を振ってドアに手をかける。
……あれから何度も問い詰めたけど、結局太陽は口を割ってくれなかった。
残念だけど、また今度聞くことにしよう
私は家のドアをゆっくりと開ける。
……あぁ、嫌だ。
緊張感が、一気に私の体を襲った。
でも入らない訳には行かない。
太陽が見てるんだもん
これ以上太陽に心配はかけたくないんだ。
………よし、入ろう。
私は意を決して、ドアを握りしめた。
瞬間
「なー、お前は好きな人いねーの?」
ふと、太陽が口を開いた。
私はくるっと振り向き、太陽を見る。
太陽なまた顔をほんのり赤くしていた。
「私の好きな人?えー、いな__」
パッ
一瞬、病室で寝ていたレイの綺麗な寝顔が頭に浮かんだ。
……え、なに………
「いな?」
太陽は途中で言葉を止めた私に、首を傾げる。
私は慌てて首を振り、いないよーと言った。
そして今度こそ、家へと足を踏み入れる。
……何でさっき、あのタイミングでレイの顔が頭に浮かんだんだろう
不思議に思いながらも、私は一呼吸置いてまた外へと出た。

