冷たい君の不器用な仮面








「「はああっ?!」」








またもや私と太陽と声が重なる。










_ガタッ








その中でも私は、勢い余って立ち上がってしまった。








「何言ってんの?!さっき会ったばっかじ__」









「一緒に過ごした時間なんて関係ないよ」








「いやいやいや、たとえ数十分でも?_頭おかしいんじゃないの?!」







「__おいそこ!!静かにしなさい!授業中だぞ」







先生の怒鳴り声に我に返り、私は大人しくイスに座る。








「いくら転校生が珍しいからって騒ぎすぎだぞ、注意しなさい」









「…はい…すみません……」






私はまた頭を下げる。









………何で私しか謝んないのさ!!





太陽だって叫んでたし、元は瀬戸くんがさっきから頭おかしい発言ばっかりしてくるから悪いんじゃない!









もうっ、相手にしないから!








私はプイっと2人から顔を背け、体を前に向き直した。








……でも、なかなか授業に集中出来ない。







さっきの瀬戸くんの言葉が、ぐるぐると頭の中を回る。








__……瀬戸くん、さっきの冗談で言ったんだよね?









まさか、本気で言ってるだなんて思ってないけど








……けどさ………








いくら冗談だからって、やっぱり軽すぎない?!








これからついていける気がしないよ……










私はその場で頭を抱え込んだ。