私はガタッとイスから立ち上がり、まっすぐにレイの目を見つめる。 「レイはなんにも悪くないよ!悪いのはあの悪い暴走族たち!!自分の都合でレイをさらったあの人たちが、誰がなんと言おうと1番悪い!だから__……」 私はなぜか涙がこぼれそうになる目を、必死で抑える。 そして、息を吸い込んだ。 「レイは何にも悪くない!!!」