「レイ、お茶買ってきたよ」
マスターがベットのカーテンを開き、レイに声をかける。
……あ、起こすんだ
「……ん」
すると、レイの綺麗な瞳がゆっくりと開きこちらを見た。
「…っ?!」
私とユウを捉えた瞬間、レイはガバッと体を起こす。
……なにもそんなに驚かなくても
私はそんなレイに久しぶりー、と声をかけ、近くに近づいた。
「…なんで来たんだ……?」
私とユウがイスに腰掛けた瞬間、心底不思議そうに口を開くレイ。
「え?何でって、お見舞いに決まってるじゃん!」
私はレイにニコッと笑いかけた。
「お見…舞……?」
「そうだよ!あの……たくさん迷惑かけて本当に本当にごめんなさい!!」
私は頭を深く下げた。
ずっと、レイに言いたかったことだ。
すると、レイは驚いたように私を見て、顔上げろと言った。
「何で…お前が謝るんだよ」
頭をあげた瞬間、レイの憂いを含んだ瞳と目が合う。
「……?何でって…私が…」
「お前は何も悪くないだろ。俺がお前やユウ、マスターを巻き込んだんだ。………悪かった」
レイが私たちから目をそらし、申し訳なさそうに呟く。
……レイが…私たちを巻き込んだ…?
……違う………違うよ……
レイは………
レイは…__
「何も悪くないでしょ?!」

