冷たい君の不器用な仮面







「わ、ごめんなさ………あれっマスター!」








私はあと少しでぶつかりそうになってしまった人物に、驚きの声を上げる。






すると、目の前の人物も同じように軽く目を見開いて口を開いた。





「2人とも、久しぶり!お見舞いに来たの?」






そう言って優しい笑みを浮かべる人は、両手にペットボトルをたくさん抱えたマスターだった。








私ははいっと大きく頷き、マスターに部屋への道を開ける。






それと同時に、もう少しここにいるか、もう帰るか迷った。







が、せっかく久しぶりにマスターにも会えた事だし、2人とも特に用事はなかったため、私たちはもう一度部屋へと戻ることにした。