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「いやあ、ごめんね涼那ちゃん。また学校にいきなり押しかけて」







「ううん、私もちょうどレイのお見舞行こうと思ってたの!」






私は学校中の視線を浴びながら、ユウの黒い車に乗り込む。







この視線には慣れないが、我慢するしかない。






……だって、注目しない方がおかしいような状態にあるから。















___やっぱりみんなの注目を浴びていた『イケメン』は、ユウだった。






今からレイのお見舞いに行くそうで、私も誘おうとしてくれていたらしい。







それであんなに目立つ学校の校門の前に、ユウがいたのだ。






「さてと、じゃあ行こうかお見舞い」







「うん!」








私が頷いたのを確認すると、レイは車のエンジンをいれ、ゆっくりと車を出発させた。