そのとき、






「きゃあ、あそこに背の高いイケメンがいる!!」






「わーほんとだ!黒い車に乗ってる〜誰かのお迎えかな?」








途端にザワザワし始める廊下。





私はその声に、ふと誰かの姿を思い浮かべた。







…背が高い?



…イケメン?



…黒い車?






そして、今ここに現れてもおかしくない人物……








___いやもうあの人しか思い浮かばないんだけど……







ていうか、あの人しかいない!














そう思った瞬間、私はその人物を確かめるべく勢いよく窓から身を乗り出した。