「おおー太陽。おはよー」
私は間延びした挨拶を太陽に返す。
「はよ。なあ、昨日も聞いたけど、お前ほんとに大丈夫なのかよ?」
太陽はのんきに返事を返す私に呆れながらも、席に座り私の方に体を向けた。
心配するのも無理がない。
……だって私はここ最近色んなことがありすぎて、よく眠れず目の下にものすごいクマが出来ているのだから。
「ほら、なんかあったんなら話してみ?」
じっと真っ直ぐに私の目を見つめる太陽。
そんな太陽に、私は思わず目をそらしてしまった。
………うぅ、その心配が今は辛いんだよ
__だって、どんなに相談したくても言えないんだもん。
こんなにも。
こんなにも私のことを心配をしてくれる人に。
__何も無いよって嘘つき続けなければいけない。
私がレイのことで酷く落ち込んでいた時だって、誰よりも私のことを心配してくれたのに。
……何一つ、話すことが出来ない。
これがどんなに辛いか。
今まで何でも話してきた幼馴染の太陽に隠し事なんて、罪悪感で押しつぶされそうだ。
「……大丈夫だよ、」
私は笑顔を浮かべてそう返した。
__レイを助けることが出来たのは本当に良かったけど、こうして大切な人に隠し事をするのは
…………やっぱり苦しい。