柚季 side

コンコン

「柚季~」

「あっ。菜々美、悠真」

あと、奏多。

「どうしたの?みんなそろって」

「実はね、柚季が重体になった時、点滴とかが抜けてたらしくって……」

ギクッ

「それで、何か知らないかな?って」

……言えない。

だって、やった本人の好きな人がいるんだよ?

気っと奏多、責めるよ。

言えないよ……。

「……自殺……じゃないよね?」

そう菜々美に言われて、私はすぐに否定した。

「それだけは絶対違う!それだけは、あり得ない」

「そう」

菜々美が安心した顔をした。