「あぁ、もう、わかった。いいよ」

「!ありがと~」

「じゃあ、どっか回るか」

「うん!」

やっぱり、みんなといるのが楽しい

数時間後

「はぁ~。だいぶ遊んだな」

「うん、楽しかった!」

「私、疲れた」

「まだまだ行くよー!」

「え~っ!?」

疲れたと言っている菜々美の先を、私は行った

「いいから、いいから!」

クラッ……

あれ?

なんか、めまいがする

「柚季、どうかした?」

「ちょっと、めまいが……」ボソッ

私は悠真に聞こえない声で菜々美に言った

「大丈夫?もう帰ろう」

菜々美は少し青ざめた顔をした

「もう大丈夫だから、心配しないで……」

私は菜々美に心配をかけないように言った

フラッ……

でも、私の体は限界を迎えたみたいだった

バタッ!

「柚季!?しっかりして!柚季!!」

「柚季!」

意識が遠のいていく……

菜々美が私を抱えて、必死に呼んでいるのがわかる

悠真は驚いて、青ざめてるのがわかる

2人共、大丈夫だから……

そう言おうとしたけど、私にはもうそんな力は残っていなかった