先生と私

あっという間に時が過ぎ、受験期となった。

受験が近づくにつれて不安しかない。

その不安を吐き出したかったけど、毎日田中先生のところに行くのは迷惑だからって遠慮してた。

そんな私を見透かしたように、たまたま職員室であった時、大丈夫か?って声をかけてくれた。

無言で首を横に振り、今にも泣きそうな私に

〝いつでも俺のところに来ていいから。ね?おいで。〟

って両手を広げてくれた。

私はもういろんな気持ちから、涙が溢れでて、先生の胸元に飛び込んだ。

優しく抱きしめてくれた先生の胸元は、安心感で溢れていた。

そして、受験で学校これない間に相談できるようにと連絡先を教えてくれた。