先生と私

そしてある日。

受験校の相談に行った。

もう決めなきゃいけない時期だったけど、滑り止めをどうするか決めきれていなかった。

田中先生の経験や、卒業生の感じから見て、たくさんのアドバイスをくれた。

「いつも相談してばっかりで本当にごめんなさい。」

くだらない愚痴や相談も聞いてくれて、忙しいのに申し訳なく感じた私は謝罪した。

すると田中先生は、

「いやいや。ひなこの役に立てているだけで嬉しいよ。いつも頼ってくれてありがとう。」

そう言ってくれた。

想像もしていなかった言葉に嬉しさと優しさへの感動で溢れた。