桜が咲き乱れる先輩たちの卒業式。

「陽菜」

「あいちゃん...」

「蒼くんのこと聞いたよ。」

「うん...。あたしって最低だよね...」


「...。やっぱり先輩のことまだ好きだったんだね」

「分からない...。」

「え...?」

「分からないの...!初めは先輩のこと諦めるために蒼くんと付き合った。
蒼くんはその事を知ってて黙ったまま付き合ってくれてたのに.....
私...」


「ちょっと!陽菜!?」

会いに行かなきゃ...

私は走り出した。



階段を降りる蒼くんを見つけ
「蒼くん!!!」


「陽菜先輩...どうして...?」



「蒼くん!私は...蒼くんのことなんて好きじゃなかった!!」



「はい...。分かっていました.....」
俯く蒼くん。



「でも.....
蒼くんが私のことどれだけ思ってるとや、優しいところ...」
涙が溢れた視界がぼやけていく。



「先輩!


大好きです!!付き合ってください!!」





「はい!」



涙を拭い蒼くんの元へ走った。