あの日の帰り道、きっとずっと覚えてる。


カクは、一人で遊んでた、と笑いながら言った。

「もう。キホぢゃん、何しで遊びだい?」

アズちゃんに、急に問われたことに驚きつつ、私は「かくれんぼ!」と口にした。

「かぐれんぼ!ナイスアイデアだ!んじゃらばアズ、鬼、頼むな」

「任せで!皆、すぐ捕まえっから!」

妙に本気になるアズちゃん。
かくれんぼが得意なのだろうか。

「範囲は家の中と庭でな!」

そう言ってかくれんぼが始まった。