あの日の帰り道、きっとずっと覚えてる。


お通夜が終わり、叔父さんが手配してくれたらしい夕食が出てきた。

「これから君たちと暮らすことになるなんてな」

深いため息をひとつつき、叔父さんはいかにも不満そうな声でそう言った。

「あいつもこの女も、とんだお荷物を残していったもんだ。結局、最後には私に押し付ける」

あいつって、お父さんのこと?
どうしてそんなこと言うのだろう。
父が叔父さんに何をしたっていうの?
確かに、結婚もしてないらしい叔父さんからすれば、ただのお荷物なのかもしれない。

私は何も言わず手を動かし、目の前のハンバーグを口に運んだ。
海光は少し不機嫌そうに横目で私をチラリと見る。

「あいつが自由奔放に生きているから、あんなに早死にするんだ。全く自業自得だ。漁師になりたいなんぞ言わなければ私に被害が及ぶこともなかっただろうに。本当に迷惑だ」

一人でずっと父を非難する叔父。
確かに、私もそんな風に思った時期があった。
でも、誰があの日あのようになると予想できた?
父はただ、夢を追いかけただけ。
父は何も悪くない。

すると隣でガタンと椅子が倒れる音がした。