あの日の帰り道、きっとずっと覚えてる。

***

次の日。
指定された近くの小さな葬儀場に行くため、嫌々ながら外へ出た。

真っ黒で長いワンピース。
その下に、合わないとわかっていながらズボンを履いた。
まさか急にこんなことになるなんて思ってもいない。
服は全ておばあちゃんのタンスから引っ張り出した。
海光は黒い私服の組み合わせ。

真っ黒な二人が歩いているのを、すれ違う人にジロジロと見られた。
ズボンを履いていて正解だと思った。
それでも突き刺さる視線に、見破られているのではないかと、また怖くなった。
また見下されてるんだと。
私の視界には、夕暮れの空を大きく地面に映し出した、水たまりしか見えなかった。