だからって、そんなことは今関係ない。
「また…まただ。またお前が私の大切なものをっ!」
拳で殴った。
でも殴った相手からは痛みなんて感じなくて、ただ私の手に痛みが走るだけ。
「お姉ちゃん!もうすぐ救急車来るって。行こ?」
その言葉に戸惑った。
こんな朝から、人の多い病院に行くなど、怖い。
何を思われるか。どんな目で見られるか。
長ズボンを履いたところで、簡単に見破られてしまう気がした。
また指を差され、気持ち悪いと、そう言われると思うと怖かった。
リハビリをしていた病院でも、本当は皆、そう思っていたのではないかと。
病院だけは定期的に連れていかれたが、それも二、三年ほど前から行っていない。
「また…まただ。またお前が私の大切なものをっ!」
拳で殴った。
でも殴った相手からは痛みなんて感じなくて、ただ私の手に痛みが走るだけ。
「お姉ちゃん!もうすぐ救急車来るって。行こ?」
その言葉に戸惑った。
こんな朝から、人の多い病院に行くなど、怖い。
何を思われるか。どんな目で見られるか。
長ズボンを履いたところで、簡単に見破られてしまう気がした。
また指を差され、気持ち悪いと、そう言われると思うと怖かった。
リハビリをしていた病院でも、本当は皆、そう思っていたのではないかと。
病院だけは定期的に連れていかれたが、それも二、三年ほど前から行っていない。



