ん〜、
今日はなんだか気持ちいいな…
もう少し寝てたい・・・・・・
「ちょっとー、杏泉(あみ)ー!?
遅刻するわよー!!」
んもう。
うるさいなぁ
朝から
静かにしてよ
「杏泉〜!いい加減にしなさいー!
もう奈々実(ななみ)ちゃん来てるわよ〜?」
・・・え?
ガバッ
急いで枕元に置いていたスマホで時間を確認する。
もう8:00過ぎてる!!
ほんとに遅刻しちゃう!!
わたし、白石杏泉は、
ちょっとだけ朝に弱いふつーの中学生です!
こんなふうに遅刻しそうになっちゃうのも、もう何度目か…
いつも奈々実には迷惑かけてるなぁ
制服に着替えて髪をとかして、
カバンに荷物詰め込んで…
おっけー!!
ドンドンドンドンッ
急いで階段を降りる。
5分もかかってないはず!!
リビングの扉を開けると、お母さんが何か言っている。
でも、今の私にはそれを聞く余裕なんてなく、
机の上に用意してあったトーストをかじりながら、
「行ってきま〜す!!」
玄関にダッシュ!!!
ガチャ
「奈々実〜!!
ごめん!!遅れた!!」
玄関の前で待っていたこの子。
私の親友
長濱奈々実
私が何やってもいつも許してくれるお姉ちゃんみたいな存在
かなりの美人さんで、明るい性格。
「私は全然大丈夫だよー
でも、時間は大丈夫じゃないみたい」
そう言われて時間を確認すると、
もう8:10を過ぎていて…
「やぁばぁーいよー!!!」
私は叫びながら奈々実と一緒に学校まで全力疾走。
キーンコーンカーンコーン????
あと少しで学校、というところで…
なんか、聞こえてきた。
あぁ、もう。
これ、HR始まるチャイムだ…
間に合わなかった〜(T^T)
うちの学校、遅刻に厳しいんだよね〜…
1分遅刻しただけで反省文3枚だもん。
今日は何かな〜……
なんて、考えながら。
「奈々実〜!!!ほんとごめん!私のせいで…」
顔の前で手を合わせながら奈々実に謝る。
「あははー!もうっ、杏泉ったらー!杏泉のせいで遅刻するなんて何回目だと思う?もう、慣れちゃったよ。だからだいじょーぶ!!笑」
笑いながら許してくれる奈々実。
その言葉を聞いて、さらにごめんなさいという気持ちが大きくなっていく。
そしてそれを読み取ったのか、
「もーう!そんな辛気臭い顔してないで!」
奈々実が慰めてくれる。
やっぱ、お姉ちゃんみたいだなぁ
「そーだ!いっそのこと、午前中の授業サボっちゃう??」
急な奈々実からの提案。
うーん、どうせ怒られるならそれもいーかもなーなんて思いながら、
「うん!」
気づいたらそう返事をしていた。
「あ、でも、もう少しで学校着いちゃうよ??」
この通りを曲がったらもうすぐに学校がある。
「あー、それなら問題ないよ。そろそろ加藤が来る頃だと思うから」
「そうなの?」
いつの間に連絡してたんだろう
鏡を見ながら、全力疾走して崩れた前髪を丁寧に直しながら奈々実が言う。
加藤っていうのは、奈々実の家の運転手さん。
20代後半くらいでかなりのイケメン。
奈々実の家はお父さんが大手企業の社長さんで、お金持ちなんだー!
登下校もほんとは加藤さんに送り迎えしてもらう予定らしかったんだけど、
家から学校そんなに遠くないしいいって断ったみたい。
「うん。だから、午前中はショッピングってことでー!!」
なんか勝手に決まっちゃったけど、
たまにはいいかもね!
あ、前から車が来た〜
真っ黒な、よくある高級車。
私はそんなの持ってないから種類とかわかんないけど。笑
目の前で車が止まる。
ガチャ、
加藤さんが出てきた。
会ったの久しぶりかも。
「奈々実様、お待たせ致しました。
杏泉様も、お久しぶりです。」
私にまであいさつをしてくれる。
杏泉様なんて、普段呼ばれないから照れるな〜
「はーい!じゃ、行こっか!」
奈々実、さすがなハイテンション!笑
さっさと車に乗っちゃう
待ってよ〜
って、思いながらあわてて乗る。
車の中は、白で統一されていて、
とても広い。
加藤さんが車に乗ると、
「どこでお買い物なさりますか?」
聞かれて、奈々実と2人で考える。
「杏泉〜、どうする〜??なんか欲しいものとか食べたいものある?」
うーん、今食べたいもの…
「アイス食べたい!!」
「アイスね〜、了解。杏泉、ほんと好きね、アイス。」
「うん!」
私、アイス大好き!
この前なんて、1日に10個食べたけどお腹壊さなかったんだ!笑
私のお腹は丈夫みたい。
「って、ことで、駅前のサーティーツーまでよろしく〜」
「かしこまりました。」
ゆっくりと車が走り出す
「杏泉からいろいろ話も聞きたいしね〜??」
ブッ
私は飲んでいた紅茶を吐き出しそうになった
この車、何でもあるんだよね〜
私は、アールグレイティーが好きなんだ〜
…って、そうじゃなくて!
「ん?なんのこと??」
私はほんとに心当たりがない。
でも、奈々実がこういう言い方した時って、
ろくなことないんだよね……
私、何かしたっけ???
「んも〜、とぼけないでよー!
付き合ってるんでしょ?心桜(こころ)と!」
………
「えーーーー!?!?」
つい、大声を出してしまった
「ちょっとー、声でかい!」
「あ、ごめん。
でもどーゆうこと!?」
どうしても、よくわかんなくて聞いてみる。
「えー?知らないのー?噂だよ!う・わ・さ!」
「知らない…」
なにそれ、初耳だよ。
「まぁ、いいや。話は中で聞こうかな〜????」
いつの間にか車は止まっていて、
目の前にはアイス屋さん。
テンションが上がる
でも、さっきの話が頭から離れない。
どういうことなんだろう…??
もう、奈々実は店内へ入ってしまっていた。
私も急いでいかなくちゃ!!
「ありがとうございましたっ!」
加藤さんにお礼を言って降りると奈々実を追いかける。
もうっ、早いんだから。
店内へ入ると、平日の朝だからか人はあまりいなかった。
「奈々実〜、早いよーー」
「あー、ごめんごめん。
それよりさ、早く選ぼー!」
2人でアイスを頼み、受け取って席についた
「奈々実〜、さっきの話なんだけど…」
早速その話に切り替える。
「あ〜、さっきのはね、なんか〜…」
奈々実が言うには、
私と心桜(こころ)が一緒に相合傘をして下校しているところを見た子がいて、
付き合っていると思ったとか。
他にも、手を繋いでたとこを見たとか…
「でも、幼なじみのあんたらが付き合ってるとは思わなかったわ〜」
私の幼なじみ
平手心桜
家が道路を挟んだお向かいさんで、親同士も仲が良く、小さい頃から家族ぐるみのお付き合いをしている。
この前の相合傘も、ここが
「傘忘れたー
あみ、貸してー」
って、言ってきたから、
「ごめん、私、ひとつしかないよ。
ここ、一緒に入ろ?」
小さい頃からずっと一緒にいるから私たちにとっては別に変なことじゃない
家も近いしね。
手を繋いだのだって、私が、
「寒いね〜。手、めっちゃ冷たい…」
って言ってたら、
ここが、
「ん。俺、あったかいよ」
って言って手を握ってきた。
それだけ。
全部、奈々実に説明した。
「ふ〜ん、でもさー、それって…」
「ん〜?」
「カップルのすることでしょ?」
ブッ
今度はアイスを吐き出しそうになった
ちょちょちょ!?
「いや、そんなつもりないから!」
「え〜??」
まだ半信半疑な奈々実。
「ほんと!違うからねー!」
「んー…」
納得しそうにないや。
何気なくスマホを確認すると、
「奈々実〜!!もうお昼休みだよ!」
また遅刻しちゃう!
「うっそー!はやく行こっ!」
2人でお店の外に止めてある車へ一目散
「加藤っ!学校まで急いで!!」
「お急ぎですか?かしこまりました」
すぐに車が走り出す
「あ〜、お昼休み終わったら、もう学校に潜入できないね〜」
潜入って…笑
でも、たしかに。
「」
今日はなんだか気持ちいいな…
もう少し寝てたい・・・・・・
「ちょっとー、杏泉(あみ)ー!?
遅刻するわよー!!」
んもう。
うるさいなぁ
朝から
静かにしてよ
「杏泉〜!いい加減にしなさいー!
もう奈々実(ななみ)ちゃん来てるわよ〜?」
・・・え?
ガバッ
急いで枕元に置いていたスマホで時間を確認する。
もう8:00過ぎてる!!
ほんとに遅刻しちゃう!!
わたし、白石杏泉は、
ちょっとだけ朝に弱いふつーの中学生です!
こんなふうに遅刻しそうになっちゃうのも、もう何度目か…
いつも奈々実には迷惑かけてるなぁ
制服に着替えて髪をとかして、
カバンに荷物詰め込んで…
おっけー!!
ドンドンドンドンッ
急いで階段を降りる。
5分もかかってないはず!!
リビングの扉を開けると、お母さんが何か言っている。
でも、今の私にはそれを聞く余裕なんてなく、
机の上に用意してあったトーストをかじりながら、
「行ってきま〜す!!」
玄関にダッシュ!!!
ガチャ
「奈々実〜!!
ごめん!!遅れた!!」
玄関の前で待っていたこの子。
私の親友
長濱奈々実
私が何やってもいつも許してくれるお姉ちゃんみたいな存在
かなりの美人さんで、明るい性格。
「私は全然大丈夫だよー
でも、時間は大丈夫じゃないみたい」
そう言われて時間を確認すると、
もう8:10を過ぎていて…
「やぁばぁーいよー!!!」
私は叫びながら奈々実と一緒に学校まで全力疾走。
キーンコーンカーンコーン????
あと少しで学校、というところで…
なんか、聞こえてきた。
あぁ、もう。
これ、HR始まるチャイムだ…
間に合わなかった〜(T^T)
うちの学校、遅刻に厳しいんだよね〜…
1分遅刻しただけで反省文3枚だもん。
今日は何かな〜……
なんて、考えながら。
「奈々実〜!!!ほんとごめん!私のせいで…」
顔の前で手を合わせながら奈々実に謝る。
「あははー!もうっ、杏泉ったらー!杏泉のせいで遅刻するなんて何回目だと思う?もう、慣れちゃったよ。だからだいじょーぶ!!笑」
笑いながら許してくれる奈々実。
その言葉を聞いて、さらにごめんなさいという気持ちが大きくなっていく。
そしてそれを読み取ったのか、
「もーう!そんな辛気臭い顔してないで!」
奈々実が慰めてくれる。
やっぱ、お姉ちゃんみたいだなぁ
「そーだ!いっそのこと、午前中の授業サボっちゃう??」
急な奈々実からの提案。
うーん、どうせ怒られるならそれもいーかもなーなんて思いながら、
「うん!」
気づいたらそう返事をしていた。
「あ、でも、もう少しで学校着いちゃうよ??」
この通りを曲がったらもうすぐに学校がある。
「あー、それなら問題ないよ。そろそろ加藤が来る頃だと思うから」
「そうなの?」
いつの間に連絡してたんだろう
鏡を見ながら、全力疾走して崩れた前髪を丁寧に直しながら奈々実が言う。
加藤っていうのは、奈々実の家の運転手さん。
20代後半くらいでかなりのイケメン。
奈々実の家はお父さんが大手企業の社長さんで、お金持ちなんだー!
登下校もほんとは加藤さんに送り迎えしてもらう予定らしかったんだけど、
家から学校そんなに遠くないしいいって断ったみたい。
「うん。だから、午前中はショッピングってことでー!!」
なんか勝手に決まっちゃったけど、
たまにはいいかもね!
あ、前から車が来た〜
真っ黒な、よくある高級車。
私はそんなの持ってないから種類とかわかんないけど。笑
目の前で車が止まる。
ガチャ、
加藤さんが出てきた。
会ったの久しぶりかも。
「奈々実様、お待たせ致しました。
杏泉様も、お久しぶりです。」
私にまであいさつをしてくれる。
杏泉様なんて、普段呼ばれないから照れるな〜
「はーい!じゃ、行こっか!」
奈々実、さすがなハイテンション!笑
さっさと車に乗っちゃう
待ってよ〜
って、思いながらあわてて乗る。
車の中は、白で統一されていて、
とても広い。
加藤さんが車に乗ると、
「どこでお買い物なさりますか?」
聞かれて、奈々実と2人で考える。
「杏泉〜、どうする〜??なんか欲しいものとか食べたいものある?」
うーん、今食べたいもの…
「アイス食べたい!!」
「アイスね〜、了解。杏泉、ほんと好きね、アイス。」
「うん!」
私、アイス大好き!
この前なんて、1日に10個食べたけどお腹壊さなかったんだ!笑
私のお腹は丈夫みたい。
「って、ことで、駅前のサーティーツーまでよろしく〜」
「かしこまりました。」
ゆっくりと車が走り出す
「杏泉からいろいろ話も聞きたいしね〜??」
ブッ
私は飲んでいた紅茶を吐き出しそうになった
この車、何でもあるんだよね〜
私は、アールグレイティーが好きなんだ〜
…って、そうじゃなくて!
「ん?なんのこと??」
私はほんとに心当たりがない。
でも、奈々実がこういう言い方した時って、
ろくなことないんだよね……
私、何かしたっけ???
「んも〜、とぼけないでよー!
付き合ってるんでしょ?心桜(こころ)と!」
………
「えーーーー!?!?」
つい、大声を出してしまった
「ちょっとー、声でかい!」
「あ、ごめん。
でもどーゆうこと!?」
どうしても、よくわかんなくて聞いてみる。
「えー?知らないのー?噂だよ!う・わ・さ!」
「知らない…」
なにそれ、初耳だよ。
「まぁ、いいや。話は中で聞こうかな〜????」
いつの間にか車は止まっていて、
目の前にはアイス屋さん。
テンションが上がる
でも、さっきの話が頭から離れない。
どういうことなんだろう…??
もう、奈々実は店内へ入ってしまっていた。
私も急いでいかなくちゃ!!
「ありがとうございましたっ!」
加藤さんにお礼を言って降りると奈々実を追いかける。
もうっ、早いんだから。
店内へ入ると、平日の朝だからか人はあまりいなかった。
「奈々実〜、早いよーー」
「あー、ごめんごめん。
それよりさ、早く選ぼー!」
2人でアイスを頼み、受け取って席についた
「奈々実〜、さっきの話なんだけど…」
早速その話に切り替える。
「あ〜、さっきのはね、なんか〜…」
奈々実が言うには、
私と心桜(こころ)が一緒に相合傘をして下校しているところを見た子がいて、
付き合っていると思ったとか。
他にも、手を繋いでたとこを見たとか…
「でも、幼なじみのあんたらが付き合ってるとは思わなかったわ〜」
私の幼なじみ
平手心桜
家が道路を挟んだお向かいさんで、親同士も仲が良く、小さい頃から家族ぐるみのお付き合いをしている。
この前の相合傘も、ここが
「傘忘れたー
あみ、貸してー」
って、言ってきたから、
「ごめん、私、ひとつしかないよ。
ここ、一緒に入ろ?」
小さい頃からずっと一緒にいるから私たちにとっては別に変なことじゃない
家も近いしね。
手を繋いだのだって、私が、
「寒いね〜。手、めっちゃ冷たい…」
って言ってたら、
ここが、
「ん。俺、あったかいよ」
って言って手を握ってきた。
それだけ。
全部、奈々実に説明した。
「ふ〜ん、でもさー、それって…」
「ん〜?」
「カップルのすることでしょ?」
ブッ
今度はアイスを吐き出しそうになった
ちょちょちょ!?
「いや、そんなつもりないから!」
「え〜??」
まだ半信半疑な奈々実。
「ほんと!違うからねー!」
「んー…」
納得しそうにないや。
何気なくスマホを確認すると、
「奈々実〜!!もうお昼休みだよ!」
また遅刻しちゃう!
「うっそー!はやく行こっ!」
2人でお店の外に止めてある車へ一目散
「加藤っ!学校まで急いで!!」
「お急ぎですか?かしこまりました」
すぐに車が走り出す
「あ〜、お昼休み終わったら、もう学校に潜入できないね〜」
潜入って…笑
でも、たしかに。
「」

