「じゃあまた授業でね!」
「うん!またね!」
プルルルルーー・・
「あ、もしもしりこ?私だけど。今終わったよ~。りこいまどこ?」
『あ、りな?お疲れさま~!あたしね、今文学部棟の横の校舎前!さっき講堂で声掛けてくれた先輩たちにたまたままた会って今一緒にいるよ~!』
さっきの先輩たちーー、
あ。
なに、なんかめっちゃ緊張してきた。
「はーい、今から向かう!」
「あ、りな~!こっちこっち!」
「ごめん、遅くなって」
「全然大丈夫だよ!あ、先輩、こちら友達のりなです。」
「あ、あの、はじめまして。私山辺 莉那です。」
「はじめまして、ってさっきりこちゃんと一緒にいた子だよね?俺梶野 祐太(かじの ゆうた)。んでこっちが俺の友達の山上 慶介(やまがみ けいすけ)。」
そういって先輩が紹介した人はさっき講堂前で先輩と一緒にいたひょろっとしたメガネの男の人だった。
「あ、僕山上っていいます。かじにはがみって呼ばれてるからそっちで覚えてくれてもいいよ(笑)」
なんか笑った顔が可愛くて優しそうな人だなぁ。
でも、かじって誰のことだろ。私達が勝手にがみさんなんて言っっていいのかな。
「あ、かじっていうのは俺のあだ名ね」
あ、この人がかじさんか。
「りなちゃん、わかりやすいね。顔に全部書いてあるみたい(笑)」
「え、///」
え、うそやだ。恥ずかし///
思ったこと表情に出すのいい加減やめなきゃって思ってたのに。
でも。
言葉にしてないのに相手に自分の考えてること言葉にされるのってなんかめちゃめちゃ恥ずかしい。けど。
めちゃめちゃうれしい。
これって先輩だから?
ってんなわけないか。
「りなほんと分かりやすすぎ(笑)」
「あははは、そうだよね(笑)」
「じゃあ俺らのボックス行きますか。ここじゃ外だし作業しにくいしね。」
「そうだな。」
ボックス、、
「ボックスってのはサークルごとの溜まり場みたいなとこのことね(笑)」
あ、///
「あ、すいません、、」
「ほんとわかりやすい(笑)」
あー、なんか調子狂うーーー。