図書室の悪魔

舞台の上に校長が出てきて話し始めた。

「今日皆に集まってもらったのは他でもない、5年ぶりの生徒会発足についてだ。」

校長が生徒会について話し出した途端、生徒達がざわついた。
無理もない。この学年は五十年の歴史を誇るが五年前の生徒会を機に生徒会になり得る才能の持ち主がいなかったのである。

それが現れたとなっては生徒たちが騒ぐのも仕方がない。

「静粛に。今から生徒会のメンバーを発表する。」

校長がその場を収めると懐から一枚の紙を取り出し、名前を読み上げた。


「生徒会書記、東 陸(あずまりく)、東 海(あずまかい)。」

名前が呼び出されると、舞台上に顔のそっくりな男が2人並んだ。
すると、一方の男が喋りだした。

「東 陸。生徒会書記。弟。」

陸と名乗る方が話を終えるともう一方が喋り出した。

「東 海です!弟と一緒に生徒会書記をやります!みんなと仲良くなりたいから、よろしくね✡*゜」

きゃー!!!!!

無駄に明るい笑顔を振りまいた瞬間、女子から悲鳴が上がる。
すると男子から東兄弟に関する噂が聞こえた。


「おぃ。東兄弟って、東総理の息子だろ。逆らったら絶対殺される。」

「俺、それ知ってる。昔東兄弟にたてついた不良グループがもろとも海外に飛ばされたって。」

「こぇー。」

男子からは違う悲鳴が上がっていた。

私が男子達の噂を聞いていると、横で茉優が話しかけてきた。

「ねえねえ、東兄弟どっちがタイプ?」

そういうことを目をキラキラさせながら聞いてくるのだから、本当におかしな人だ、、。