あたしの名前は宮本光(みやもと ひかる)

高校2年。

あたしはこの名前が嫌い。

なぜなら、名前の通り、光ってないから。

あたしの両親は、「いつも道に光を照らし、誰かを照らす、そして、光のように強く生きてほしい」と言う願いを込めてこの名前をつけた。
しかし、実際はその通りにいかない。



なぜなら…

男子 「おい、お前何で学校に来てんだよ」

男子「お前なんかこのクラスにいらねぇんだよ」

男子「早く不登校になればいいのにね」


そう、あたしはいじめられている。

しかも、男子に!

だいたいは女子どうしのいじめばっかりだけど、あたしの場合は、男子にいじめられている。



ほんとに迷惑でありゃしない。




しかも…。

男子「あ、サイボーグがあるぞ!」

男子「ちょうどよかった。ストレスたまって たんだよねー。」

男子「じゃ、そーいうことでよろしく」



なにがよろしく!だよ‼︎


と思っている間にあたしはなぐられた。





『いったぁー。なに急になぐってくるのよ。ってか、女子なぐるってさいてーだね』






そぅ。あたしはいつも男子に殴られている。

女子は殴っても力が弱いからそんなには痛くないけど(痛いよ。痛いけど)、男子は力が強いからハンパなく痛い。



あたしは殴られたら絶対に言い返すんだけど、もちろん言い返したってあたしの言うことには聞く耳を持つわけがなく…。





男子「はぁ?なんか言ったか?」

男子「さぁ?幽霊じゃね?」

男子「え、こわ。このクラス呪われてんじゃねーか?」




いつもこんな感じ。

ほんとに聞いててあきれるわ。






とかおもっていると…。





ガラッ


先生「はい。静かにして。今日から転校生が来ます。入ってきて」





え、こんな田舎に、しかもこの時期に転校生⁈

そう、あたしたちが住んでいるところは、山ばかりで、一応遊ぶ場所はあるけどそこしかないからつまんない場所。

それに今は7月の中旬。

もう少しで夏休みが始まるときの転校生はめずしい。





とおもっていた。





魁斗「南高校から転校してきた、海原魁斗です。よろしくおねがいします」



なんか聞いたことある名前だし見たことのあるような顔だけど見間違いかな?


まさかこの人があたしの人生を変えた人とはまだこの時は知らなかった




光side end