雨上がりの虹。
始まりから終わりまでくっきりとラインを残す虹。
七色の色をまばゆく光らせ、空を照らす。
架け橋となる虹。


先生の門出を祝福するよう。
空を見上げる先生の横顔は影になって少し見えづらくて。


でも、笑っているのは分かる。
その笑顔を見たくて。
じっと目を凝らして先生を見たけど。
暗闇が邪魔をしてみる事が出来なかった。


眩しくて見えなくて。
暗くて見えなくて。


先生をちゃんと見れない。


もどかしい。はがゆい。
知りたい。入り込みたい。
先生の心を、包みたい。


雫がぽたり、地面に落ちる。
雨の匂いと、夏の風の匂い。
夕日は沈んで、一番星が顔を出す。


朝の先生。
昼の先生。


夜の先生が脳内の思い出に仲間入り。
そして、先生のちょっとした過去も仲間入り。
先生アルバムが埋まっていく。


隙間だらけだけど、いつか埋まりますように。
そしてそのアルバムに私が一緒に写りますように。


好きです、先生。
もっともっと、深く、嵌まっていく。