「俺、名前だけの彼氏だったんだよ」


何度、メールを送っても
メイからは、返事がこない。

メイは、本当に心を許せる友達で
でも、誰にも取られたくない女の子
だった。

だから、つきあおうって言ってしまった。

あいつ泣いてたから。

薄々の
好きって思ってくれてるかも?
という気持ちを俺の中で確信してしまい

つい
言葉になっていた。

答えは「いいよ」だった。

正解だって思ってた。

だって「俺のこと好き?」ってクイズは
当たってたから

でも

なぜか、メイに指一本触れずにいた。
近すぎたのかもしれない。

この一年、その前の4年間と変わらない
日々を過ごしていた。

彼氏
彼女

メイ、誰にも取られたくない代わりに
間違ったことをしたんだ。

「ねえ、ずーっと、何、考えてるの?」